奏「Σた、たまちゃん!?」
た「……っざっけやがって!誰だ!?こんなことしやがった馬鹿は!?」
怒鳴るように叫ぶたまえに周りにいた登校途中の生徒達は何事だと彼女達を振り返るも、たまえの余りの怒りの形相に引いていた。
た「とにかくアレじゃあ靴を仕舞えないし
履き替えれない!客人用のスリッパ借りて先生に言いに行こう!」
奏「は、はい!ιι」
ズンズン進むたまちゃんに半ば引き摺られながら職員室に向かう途中、教室に向かう途中であろう千尋と孝臣に出くわした。
た「丁度いい。千尋!孝臣!ちょっと来い!」
千「ん?あれ?たまえに奏、おはよー…ってどったの?なんか怒ってない?」
た「あ”ぁん!?そーだよ!怒ってんだよ!その眼鏡割られたくなけりゃ来いっつーの!」
孝「? 神崎、キャラ、壊れてるよ?ふわぁ…眠っ…」
奏「えぇ!?ι待ってたまちゃん!二人に話すの!?ι」
た「ったりめぇだろ!これは明らかに苛めだ!それが奏だなんて私が我慢出来ると…Σフゴッ!?ι」
孝「苛めって?奏、苛め受けてるの?」
つい今しがたまで寝ぼけ目だった孝臣は奏が苛めを受けているかもしれないと言われ一気に覚醒し、たまえの額を後ろから自分側に引き見下ろした。
その為、たまえは少し仰け反り苦しそうだ。
た「しょ…昇降口の奏のロッカーの中にゴミが詰め込まれているの。お陰で上靴も履けないし、外靴も仕舞えやしない。腹立つじゃない!だから今から職員室行くの。アンタ達も来てくれるでしょ?」
孝臣のお陰(?)で多少冷静さを取り戻したたまえがちゃんと説明すると二人とも予想外の話だったようで目を見開き頷く。


