あの写真集が発売されてから数日後、絢ちゃんに呼び出され今私と絢ちゃんはカフェに来ている。
絢「悪いなカナ。呼び出しちまって。」
苦笑する絢ちゃんに私はニッコリと微笑む。
奏「気にしないで絢ちゃん。それよりどうだった?あの写真集の結果。」
それに絢ちゃんはニッコリ笑いVサインをくれる。
絢「モチ、俺の圧勝!」
それにワァ♪と小さく歓声を上げて、絢ちゃんと手を合わせて喜ぶ。
奏「良かったね絢ちゃん♪」
絢「カナのお陰だよ!今業界ではあの写真を撮ったのは一体誰だ!?って騒がれてるんだぜ!カナのは決して技術が高い訳じゃ無いが対象の躍動感を感じさせてくれるって言われてるんだ。」
んで、本題なんだが…と絢ちゃんはポケットから封筒を取り出す。
奏「? なにこれ?」
ずいっと私の方に差し出された封筒を受け取り中を確認すると
奏「お金?」
絢「カナの今回のギャラ。少ないけど仕事だから受け取ってくれ。」
奏「えっ、あの、これ高校生が貰うには高いよ?」
慌てて絢ちゃんにそう言うと同時に封筒を返すと絢ちゃんは困ったように笑う。
絢「言うと思った。だから今回はこれを使って俺とデートしませんかお嬢さん?」
奏「デート?絢ちゃんと?Σムグッ!?ι」
キョトンと絢ちゃんを見詰めると鼻を摘ままれた。