千「本当、いつもはポヤンとした癒し系なのにカメラを構えると凛々しくなるんだから。あっ、でも今日は楽しそうにシャッター切ってたよね。」


奏「!! そう、そうなの!今日は凄い楽しくて、シャッターの音が気持ちよくって、こんな気持ち初めて!!」


そこまで言ってハッとする。


奏「…あ…の…ごめん、取り乱しました…ιι///」


全「………」


あぁぁぁ!皆呆然としてるよー!?ι恥ずかしい!?!?(泣)


絢「…カナがそんなに興奮してるなんて初めてだな。」


孝「うん、ビックリした。」


た「奏?別に恥ずかしがる事ないのよ?アンタがそんなに興奮するなんてよっぽど気に入ったんでしょ!」


奏「だ、だって、こんなの私らしくないし…///」


千「そ?良いじゃん、可愛いよ?」


奏「Σそっ、そーゆう冗談はいいから!!///」


それにしてもと奏は自身の手を見る。


奏(さっきは本当に何だったんだろう?今まで感じたことない感覚。)


ギュッと、掌を握ると奏は空を見上げた。


奏(アレは気持ちいい。もう一度カメラを撮りたい。伸ちゃんはいつもこんな感じを味わっているのかな。)


それから全員で下に降り、奏が撮った写真をパソコンに移しその日は解散した。


後日、書店に飾られた写真集は大盛況。


特にAYANOの写真が大好評で業界では『これを撮ったのは一体誰だ!?是非とも今度はウチの企画に!!』という声が上がっているそうな。


オマケ


(あーら、さっすがカナ!こんないい写真を撮ってくれるなんて思わなかったわ♪ミナちゃんごっめんね~?)


(くっ、AYANO見てなさい!!海堂さんはあんな子に負けないだけの実力があるんだから!)


(じゃあ今回はミナちゃんが原因かしら?)


(なっ、なんですってぇぇー!!(怒))


その日、絢之の事務所では暫く斉藤の怒声と絢之の笑い声が絶えなかったとか。