四つ葉のクローバー 幸福は誰の手に



絢「っっっっ!?!?(泣)……なにすん、フギュッ!?ι」


文句を言いそうだった絢ちゃんは顔をあげた瞬間、臣くんに両手でほっぺを潰された。


孝「奏、はい、シャッターチャンス。」


奏「Σうぇっ!?ι」


突然の事にビックリして変な声が出てしまった。


孝「? どうしたの?ほら、早く。」


はいチーズと言われ慌ててシャッターを切る。


カシャッ


絢「Σちょっ、カナ!何撮ってんの!?ι仮にもアイドルのこんな間抜け面…」


孝「あ~、大丈夫。今の絢之はAYANOじゃなくて何故かメイクと衣装バッチリな変態高校生にしか見えないから。」


全(ヒデェ!?ι/ヒドイι)


孝「ほら、奏。次撮るよ。ほいちーちゃん。」


千「Σおっ!?ιぼ、僕も!?!?」


臣くんはちーちゃんの腕を掴むと肩を組んで、絢ちゃんとの間でピース。


奏「あっ、うん!」


カシャッ


孝「次は神崎をポーイ。」


た「は?ポーイって…Σうぉぉ!?!?///」


ポーイと投げられたたまちゃんはそのまま絢ちゃんの腕の中に収まる。


絢「Σちょっ、危なっ!?ι」


奏「あっ、たまちゃん可愛い♪」


カシャッ


伸「……成る程な。」


ミ「? 海堂さん?」


伸「孝臣の奴、奏の事よく分かっている。見てみな。あいつの顔、楽しそうにシャッターを切ってる。いつもの何気無い瞬間を撮っているから緊張が無くなってきたんだ。」


ミ「……だけどどれも使えない写真ばかりじゃない。AYANOがアイドルの顔になったらまたさっきみたいに…」


伸「奏は乗ればどんな写真だって撮るさ。あいつの写真には、勝てないかもな。」


ミ「…………」


カシャッ


カシャッ


カシャッ


何だろう、この感じ。いつもと違う。