奏「あっ、じゃあ撮るね?」
一度、カメラを構えると絢ちゃんはすぐにポーズを決める。
カシャッ
カシャッ
カシャッ
奏「…………」
絢「……乗らない?」
奏「ん。何でかな?」
数枚シャッターを切るもいつものように撮れている気がしない。
私は写真には、失敗はないと思っているがコレは違う気がする。
千「取り敢えず撮っていってみたら?何かリズムが掴めるかもよ?」
た「そうかもね。それに、まぁいつもと違って目的のある写真だから気が張っているのかも。」
孝「……絢、ウィッグ取ってみて。」
絢「は?ウィッグ?何で?」
はて?と首を傾げている絢ちゃんにまぁまぁと臣くんはぐいっと絢ちゃんのウィッグを取った。
絢「Σちょっ、いだだだだだぁ!?ιι馬鹿痛いー!(泣)」
ブチブチと髪の毛をむしり取る音が聞こえたのは気のせいだろうか?ιι
孝「ん?あ、ごめん。痛かった?」
コテンッと首を傾げて言う臣くん。
とはいえ悪びれた様子は無い。


