孝「俺なんか撮って、面白く、無いでしょ?」
不思議そうにコテンと首を傾げ孝臣はパクリとオムライスを口に運ぶ。
奏「そんなことないよ?臣くんはご飯食べている時は幼く見えて可愛いもん!」
上機嫌でそう言う奏は文句なしに可愛らしく、教室にいた男子の殆どが、密かに見とれた。
補足として奏の容姿はくっきり二重に小さめな鼻。桜色の可愛らしい唇に癖っ毛の強い髪はそれを利用してウェーブかかった茶髪を腰まで伸ばしている。一言で言えば美少女だ。
だが、童顔でそれに気付く人間は余りいない。というより、奏の場合はそのポヤポヤした雰囲気で”学園の妹“という位置に公式に認められている。だが、ふとした瞬間、惹き込まれる魅力が彼女にはあり不意討ちで心をかっさられる事があるのだ。
知らぬは本人だけだが。
孝「………やっと、笑った。」
奏「へ?」
孝「なんか、ちょっと元気無かった、と思う。でもやっと、笑った、ね?」
きょとんとした顔で箸を咥えたまま(←行儀悪い)孝臣を見詰め、ニコッと微笑む。
奏「心配させちゃった?有難う臣くん。」
孝「ん。」
千「そういえば奏、今日って暇かな?」
突然ちーちゃんが身を乗り出すように聞いてきた。
奏「暇って言えば暇かな?」
た「どっちよ。ι」
呆れたようにたまちゃんが突っ込む。
孝「…その言い方なら写真、撮りに行くの?」
のんびりと臣くんが聞いてきたのでコクンと頷く。
奏「明日はお休みだから撮りに行こうかなって。で、ちーちゃん今日なんかあるの?」
千「あー、うん。今日ね?春達と勉強会やるんだよ。それに奏も来ないかなって。」
困ったようにちーちゃんが笑う。それもそうだ。春くん達と勉強会なんてまともに出来た試しがない。
孝「というより、勉強会という名のゲーム大会だよね。勉強が必要なのも春なのに、春が一番に飽きちゃうし。」
ふわぁぁと欠伸をして目を擦る臣くん。どうやらお腹が満たされ眠たいらしい。


