奏「きっと私が強いんじゃないんだ。臣くんや、絢ちゃん。ちーちゃんにたまちゃんが傍に居てくれたから私は伸ちゃんと話せたんだと思うよ。
……ちょっと本題とはズレたけど……ι」


孝「……確かに。まぁさっそく本題に入ってもあの人ならのらりくらりと逃げてたかもね。」


ふわぁと欠伸を噛み殺しながらそんなことを言う臣くんに苦笑する。


伊達に幼馴染みをやってない訳で、私と付き合いが長い分その家族の事も理解しているのだろう。


臣くんに言われるまでもなく私だってそうだと思っていた。


絢「まぁ、どっちでもいいけどよカナ?お前しっかりアレ、見てろよ?次はお前が俺を撮るんだ。完璧なんて求めないが技術は盗め。」


ヌッと後ろから伸ばされた腕は簡単に私を包み、絢ちゃんは私の頭に顎を乗せた体勢で抱き付いてきた。


奏「えっ?あ、そか。私もやるんだった。ι」


ついつい伸ちゃんの件で忘れていた。


絢「こらカナ!忘れんなよなー!ι」


奏「ゴメーン!!ιιい、今からちゃんと勉強するから!」


呆れた絢ちゃんの声に慌てて謝り、先程とは違う真剣さで伸ちゃんを見詰める。


それから暫くして伸ちゃんは声をあげた。