その途中、奏とすれ違うと
ギロッ!
ビクッ!
奏「………な、んで睨まれたの私?ι」
斉藤はすれ違う瞬間、奏を鋭く睨んで行ってしまった。
た「どったよ奏?」
戸惑った様子の奏に気付き、たまえが声を掛けると奏自身も不思議そうに首を傾げていた。
奏「……ん~、斉藤さんに睨まれたの。何でかな?」
絢「あ?マジで?」
千「絢之、そろそろAYANOキャラ壊れまくってきたよ?ι」
孝「なんかした?」
奏「……のかな?」
奏にとっては身に覚えのないこと。
とはいえ今日初めて会った人間に睨まれたのだ。覚えはないがなにか彼女の気に障ることをしでかしたのだろうと奏は考え後で取り敢えず謝ってみようと思っていた。
「奏ちゃん、良かったら海堂さんの撮影見てみたら?勉強になるわよ?」
奏「えっ?見ても良いんですか?」
プロデューサーさんの勧めに奏は一瞬キョトンとする。
一応、今回は対決な訳だから相手の方を見てもいいのか不安なのだ。
「大丈夫よ!こっちは奏ちゃん用のハンデと考えれば良いんだから♪」
パチンとウインクを投げられ、それじゃと会釈して隣の撮影場所に向かう。