奏「伸ちゃんじゃない。グダグダと無駄に逃げ道作ってるわりにはそれを活かせてなくて、頭の中でパンク状態に常に持っていくんだから。」
伸「あのな、俺はこれでも一企業の元社長だぜ?要領はどっちかっていうといい方だっつーの!」
奏「えぇそうでしょうね?責任ある立場なら伸ちゃんは強いけど、プライベートじゃあグッダグダじゃない。」
伸「あぁ?んなのお前だってなぁ!」
奏「伸ちゃんだって!」
二人の子供の喧嘩のような様子に周りはポカーン。
た「……もしかして、アレってこの間話題になった奏の育ての親?」
千「そうだよ。全く、最初のぎこちなさはどこにいったのさ?」
同じ様に呆然としているたまえが確認するように千尋を見ると、彼は少し怒っているような諦めているようなそんな顔をしていた。
孝「アレ、止めてよ絢之。」
絢「やだ。何なのアレ?皆が皆、心配して遠ざけてきた話題と二人なのにあの頃と変わらないやり取り繰り広げやがって。
あ~ヤベ。伸さんなっぐりてー♪キャハ♪」
顔はあくまでAYANO。しかし話す内容は辛辣だ。
孝臣も静かに二人を見詰めているがその雰囲気はなかなか怖かった。
「えぇ…と、もしかして皆と海堂さんてお知り合い、かしら?」
奏「えっ?Σあっ、いや申し訳ありません!ほら、伸ちゃんも!ι」
伸「あ~、その俺とこいつは…
いや、それより撮影始めましょうか。斉藤さん来てくれる?」
ミ「あっはい!」
伸がそのまま隣の撮影場所に行くので斉藤も追いかける。


