絢之に付いていくと、一つの扉の前に着いた。


絢「ここがスタジオ。プロデューサーにはカナの事は話しているけど挨拶してくれるかな?」


奏「はーい。」


絢「ん、行こうか。」


奏の返事に笑い、絢之は扉を開ける。


キィッ


絢「お待たせしました!私のカメラマンが到着したのでご紹介しますね!」


絢之はスタッフに声を掛けると奏を前に出す。


奏「あっ、えと、日暮 奏といいます!今回このようなお仕事として写真なんて撮ったことないのでご期待に添えるかわかりませんが一生懸命やらせていただきますので本日はよろしくお願い致します!」


頭を下げると一斉に『よろしくお願いしま~す』と言われた。


「AYANOちゃーん、カッワイイ子じゃな~い!こんな子どこで見付けたのよ!あっ、そっちの子達もカッワイイー!」


一人の女性が絢之の腕に抱き付き捲し立てると絢之はまぁまぁと肩を押さえる。


絢「この子とそっちの彼は私の幼馴染みなの。そしてその二人は彼らの親友。今日は急にお願いしたから友達も一緒だけど問題ないわよね?」


『全然問題なっしー♪』とご機嫌に女性は離れていきスタッフの方に指示を出していく。