絢「えぇ、分かっているわよ?たぁだ~この子は私のカメラマンをお願いしたのよね~。私の友人とはいえ知らない場所に一人で来させるなんてミナちゃんじゃないし私には出来ないわ。だからちゃんとスタッフにも許可は貰っているけど?」


ミ「Σなっ!?私が冷たい人間だって言いたいの!!」


絢「そんなこと言ってないわよ?ああ、ただ自分の性格は自覚はしてるのね?」


クスクス笑う絢之に斉藤は顔を真っ赤にして怒り心頭の様子。


た「…奏、可哀想に…ι」


その二人に挟まれている奏に同情するがアレにはあまり巻き込まれたくない。


奏「絢ちゃん…ιあの、そろそろ離して…ι」


孝「絢之、いい加減にしないと俺、怒るよ?」


とうとう堪えきれなくなってきた奏が離すように絢之に言うのと同時に孝臣も静かに忠告する。


その声は特にいつもと変わらないが、分かるものには分かる。


確実に怒っていると。


絢「Σっつ!?ιああ、ごめんねカナちゃん!?ι」


明らかに今の絢之は孝臣の雰囲気にビビっている。


そっと奏を解放すると密かに冷や汗を拭った。


絢「(コッエー!!ιマジでオミの奴キレたら洒落になんねぇっての!!カナの事に関して一番オミがコェーよ!!)」


孝「おいで奏。」


奏「あ、ありがと…臣くん。ι」


軽く腕を広げ奏を迎える孝臣と、その腕のなかで安心したように擦り寄る奏。