た「うっわ…アイドルって大変なのね。ιまぁ私は先に素の絢之を見たから幻滅なんてしないけど。それよか本題に入ろうよ。何で奏をここに呼んだの?」
ようやっと本題に入る発言にその場にいた者はおぉ!と手を打つ。
千「そうだった。またいつものごとく脱線してグダグダになるところだったね。」
孝「案外、神崎って、俺達のストッパー、かな?」
絢「意識しねぇとつい、いつもの調子で話しちゃうからな俺ら。」
アハハーと和やかに笑うもこれまたなかなか話が進まない。
奏「…皆、本当にいい加減に話を戻そうよ。ιほら絢ちゃん!」
絢「んじゃ、なんだし楽屋行こうか。話ながら行こう。」
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奏「写真モデル対決?絢ちゃんが?」
歩きながら今回の呼び出し理由を聞くと思わぬ答えが返ってきた。
絢「ほら、『斉藤 ミナ』って知ってるか?今人気の読者モデルなんだけど。」
た「ああ、確か私達と年の変わらない子だよね?」
たまえの確認に頷く絢之。
絢「それうちの事務所の後輩で、何だかんだと俺と張り合うライバルの位置にいるんだ。
んで、今回の写真集は斉藤とコラボなんだけど社長がまーた面倒くさいこと思い付きやがってさ、素人のカメラマンとプロカメラマンに俺達を撮らせて売上げを競おうぜ!って事らしい。
俺は人気絶頂だからハンデとして素人のカメラマンに撮ってもらう予定だったんだけど…」
孝「その素人が怖じ気づいて逃げた、と。」
絢「…そーゆーこと。ったく、仕事受けといて逃げんなっつーの。ιι」
ハァーιιと呆れたようにため息を溢し、すがるような目で奏に向き直る。
絢「だからさカナ、お前、俺のこと撮ってくんない?仕事に穴開けたくないし知らないその場限りのカメラマンに指示されるよかカナに撮って欲しいんだよね。ι」
奏「えぇ~?ι私で大丈夫なの?ι」
不安げに眉を寄せる奏にぽんぽんと背中を叩く。


