四つ葉のクローバー 幸福は誰の手に



た「か、奏、まさかこの人…ι」


奏「まぁ、これ見たら確実に分かるでしょ。
はーい!カメラ五秒前!五…四…三…二…一…」


絢「ハイハーイ♪女装アイドル、AYANOでーす!こーんなに可愛いのに実は男の子なの!こんな私だけど応援してくれたら嬉しいな♪

Σって、何やらすのさカナ!ιι」


携帯のカメラを向け、カウントすると絢之はハッと気付いたようにカメラ目線になると途端に今人気絶頂の女装アイドル、AYANOになった。


因みに今の絢之の格好は女性用のワンピースを着て背中まであるウィッグを綺麗にセットしてメイクまでバッチリ。


元々、素が中性的でもあったため全く違和感のない女性そのものになっている。


奏「だって絢ちゃん職業病なのかカメラ向けたらAYANOのキャッチフレーズ完璧に言うんだもん。面白いよね~♪」


ピコリンと可愛らしい音がしたかと思うとそれを保存したのか携帯から再び絢之のキャッチフレーズが流れる。


絢「カ~ナ~?(怒)」


完全に遊んでいる奏に絢之はコラーと怒りながら抱き付き奏の頭をグシャグシャに撫でまくる。


奏「きゃーっ絢ちゃんゴメーン!ι(笑)」


絢「許さーん!この俺をオモチャにして遊ぶカナちゃんには髪の毛グシャグシャの刑だ~!」


顔は怒っているようだが声の調子を聞く限りただじゃれているのがよく分かる。


その証拠に奏も笑っている。