扉に消える瞬間に奏に聞こえない程度の声量で呟かれた言葉と冷たい表情に背筋が凍った。
その後、硬い表情の千尋とたまえに事情を知らない智也、絢之、春彦はどうしたのだろうと首を傾げ、奏は孝臣に何故かご飯を食べさせられてそっちに意識を向けられなかった。
おまけ
(…奏、アンタいつもこんな感じなの?)
(えっ?何が?)
(……いや、ごめん。何でもないわ。ι)
あれから夕食の後、春彦の膝の上でデザートを。絢之の膝の上でテレビを。智也と並んで片付けをしてお風呂から上がれば千尋に髪を乾かされていた奏に思わず質問したたまえであるがキョトン顔の奏にため息を溢し布団に潜り込んだのだった。