そんな彼と私の関係性と言えば
た「孝臣、アンタと奏は“ただの”幼馴染み!!良いこと?今後、奏を許可なく抱き締めたら、セクハラで訴えて…」
ムギュ
奏「Σはひぃ!?///ιι」
た「…言ったそばからこれかチクショー!!(怒)」
…誤解の無いように言っておこう。私と臣くんは別に付き合っている訳ではなく、たまちゃんの言う通り幼馴染みなのだ。
彼は小学校を卒業してからこの学園に入ったので正直合う回数が少なかった。
だけど、実家に帰ってきたら必ず私の所に顔を見せてくれていた。
でも私が高校からこっちに来てから彼はよく私を抱き締めるようになった。前に理由を聞いたことがあったが臣くんはそのまま眠ってしまうことが多く、ちーちゃんに言わせれば多分私は臣くんの安眠グッズに近いのではないかと言われた。
なので深い意味も無いので放っておいても良いのだが、教室や人目のある場所でやられては恥ずかしい上、女子の視線が痛い。ιι
千「あっれ、孝臣ってばマジで寝ちゃうの?ちょっとお昼食べなくて良いの~?」
ちーちゃんは臣くんを見ながらがさがさとパンを取り出しかじりつく。
それにピクンと反応して臣くんも漸く離れた。
奏「臣くんは本当に食べ物で反応するのね。一体その細い身体のどこに吸収されるんだろ?」
孝「お腹、空いた。奏のご飯、ちょうだい?」
コテンと首を傾けおねだりする臣くんに、それを目撃した女子はキャーッと黄色い声を上げ倒れた。


