奏「………っつ!……」
た「えっ?奏!?ちょっとー!ιιι」
パッと部屋を飛び出し一階に下りる。上からたまちゃんの驚いたような声がしたが今はそれどころではない。
た「あの子、どうしちゃったの?」
春「俺らも行こう。伸さんが関係あるなら俺にも知る権利はある。」
いつになく真剣な表情の春彦にたまえは事情が分からなくともただ事ではないと感じ頷いた。
パタパタ
ガチャン!
奏「皆!!」
ドアを開けると中にいた全員がギョッとして振り返る。
智「Σ奏!?何だよ慌てて…ビックリした。」
奏「たまちゃんが皆が部屋に籠っちゃったって聞いた。それと、”海堂 伸“って名前が聴こえたって。どうゆうこと?」
私が問うと、臣くん以外の全員がギクリと肩を揺らす。
それに目を細め、臣くんの前に進む。
奏「臣くんは、話してくれる?」
すると絢ちゃんが慌てて立ち上がり
絢「カナ、ちょっと待て…」
奏「絢ちゃんは黙って!」
かけた所で容赦なくそう切り返す。
絢「カ、カナ…?」
いつになく鋭い声色に戸惑っているようだけれど、私自身が驚いていた。
奏「あ、ご、ごめんなさい。だけど、誤魔化さないで欲しいの。伸ちゃんの事で何かあったんでしょ?」
不安げに問うと、臣くんがため息を溢し頭を撫でてくれた。


