臣くん達と別れ先に智くんの家に着いた私は呼び鈴を鳴らす。
ピンポーン
『はーい』
奏「奏です。入っていい?」
『奏!!やっと来た!早くおいで!』
お邪魔しまーすと声を掛けてドアを開ける。
すると奥からパタパタと誰かの足音が近付いて来た。
「奏!!いらっしゃ…フギャ!!ιι」
「春!お前はこの問題が終わるまで机から離れたら駄目って言ったろ!!」
長身の男の子が癖っ毛の男の子に殴られ頭を抱えて踞る。
奏「は、春くん大丈夫?ι智くんそんな風に頭を叩いたら覚えた数式飛んじゃうよ?」
春「うわぁん!!奏だけだよフォローしてくれるの!!」
智「フォローしてるか?寧ろお前の頭は殴るごとに脳細胞が簡単に崩壊して覚えた事もすぐに忘れてしまうと言ってるぞ。」
春くんこと、三浦 春彦(ハルヒコ)君が私に抱き付き、その後ろでやれやれと呆れている智くんこと、桐生 智也(トモヤ)君。
これで臣くんと絢ちゃんが来れば私の幼馴染み全員だ。