四つ葉のクローバー 幸福は誰の手に



孝臣と千尋は不自然にならないように奏に寄り添うと桜野に声をかけた。


孝「桜野くん、ここには何しに?奏に用事?」


桜「あ、用事というか、この全部の教室に流れてる映像は一体何なのかな~って。明らかに先輩の苛めを立証する物ですけどいつのまに録ったんです?隠しカメラですか?」


不思議そうに孝臣達を見上げる桜野。


千「僕らが何の手も打ってないと思ってた?大好きな奏が傷付けられたんだからきっちりと苛めた証拠を掴んでやらないとね。」


「ねー?」と奏の頭を撫でながら笑いかけると奏も笑う。しかし奏は気付かないが、その笑顔は真っ黒だ。


桜「宮下先輩、顔が凶悪です。ι」


黒い笑顔の千尋にたじろぐ桜野に奏は微笑む。


奏「ね?嘘じゃないでしょ?私には味方が沢山いるの。だから心配ないよ?」


安心させるように言うと桜野は少し不満そうな顔だが頷く。


桜「そうだ先輩!僕、カメラのことで聞きたいことがあるんです。お昼休みに部室に来れません?」


奏「え?あ、なら今から部室に行こっか?今日は授業出来ないだろうし。」


「良いかな?」と孝臣達に問うと実に微妙な顔の男二人にたまえが首を傾げる。


た「どうしたのよ二人とも。何か問題があるの?」


千「ん~、ちょっと気になる事がね。ねぇ桜野君。キミさ…」


「日暮!!テメェこれどうゆうことだゴラァ!!」


千尋の声を遮る程の怒声が彼らの後ろから響き、驚きに全員がそちらを振り向く。


すると一人の男子生徒が凄い形相で奏に向かってきていた。


奏「へ?あっ…やっ…!」


咄嗟に傍にいる孝臣の腕に抱き付くもすぐに手首を掴まれ走り出す。


桜「先輩!こっちに!」


奏「えっ?やっ、待って!桜野くん!?ι
やだ!臣くん!ちーちゃん!たまちゃん!!」


奏の手首を掴んだのは桜野。


それに慌てて孝臣達を呼ぶも三人とも先程の男子生徒や、その男子生徒の声で集まってきた他の生徒を抑えていた。


孝「!? 奏!!」


それでもすぐに孝臣が気付き、奏の方へ行こうとするが


「邪魔だ赤木!」


ドゴッ!


孝「…ッ!痛っ…」


千・た「Σ孝臣!?ι」


頬を殴られた孝臣に驚き、千尋とたまえの抑えが甘くなる。