絢「? 何だ?」
カチッ カチッ
絢「あん?何だコレ…」
カチッ カチッ
絢「………まさか………」
カチッ カチッ カチッ
絢「……全部に……?」
写真を全部確認すると違和感の正体に核心する。
絢「智也と春にも話しておくか。俺の推測が、当たっているのかどうか…」
もう一度携帯を取り出した絢乃は目当ての番号を出し通話ボタンを押した。
絢「……………智也、今から送る写真見てくんね?」
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その日の夜、仕事中の伸のもとに一本の電話が掛かってきた。
伸「ん?コレは…………もしもし?」
?『警戒してんの?声が硬いぜ伸さん?』
ギッと椅子の背凭れを鳴らし天井を見上げる。
伸「警戒もすんだろ。お前らは俺の事嫌いなんだから。つか、何で俺の番号を知ってんだよ智也。」
そう。電話を掛けてきたのは智也だった。
智『奏に聞いたんだよ。まぁ、ほぼ脅したけど。(笑)』
伸「脅すなアホ。で?わざわざ電話してきたって事は何か進展あったわけ?」
智『まぁな。ところで伸さんや、『桜野 悠太(サクラノ ユウタ)』って名前に心当たりある?』
突然の質問に伸はパチパチと目を瞬き、それでも記憶を探る。
伸「桜野……桜野ねぇ……いや、知らないなぁ。そいつが関係あるのか?」


