しかしそこにいたのは、帽子を目深にかぶった満月だった……

俺は彼女を見た瞬間体が勝手に動いた

俺は俺を見て驚く彼女を無理矢理掴み、またエレベーターの中に押し込めると、また最上階のボタンを押す

「と、時宗さん!?」

俺は何も答えない

彼女の二の腕を離さないように強く掴んだ




玄関の鍵を開け、俺は2階に連れていき自分のベットに力強く満月を放り投げる

逃げようとした!

この俺から!!

愛しているのに!

プロポーズまでしたのに!!


誰よりも愛しているのに!


俺は怒りに任せて彼女の服を破り、無理矢理足のタオルも剥ぎ取った

「逃げようとしたのか!?満月!許さないぞ」

「時むねさ…、やめてください…」

「俺から逃げようとしても逃がさないぞ!」

俺は露出した彼女の肌に唇を付ける

「ちが…、待ってください!」

「お前はもう俺の物だ!!」

俺は頭に血が上って、心の内を全てぶちまけてしまっていた

もうどうでもいい…

嫌われても何しても、俺はもう離さない


離せない!!