次の日も次の日も、俺は彼女に普通に接した

何事もなかった様に…




次第にまた俺は渇いてきた…

そして欲しくなってくる

あの子を…

あの身体を…

また自分に怯え、彼女を作った

身代わりの女を








「ご飯だよ」

俺はテレビにかじりついてる彼女に話す

彼女が見てるのはもっぱらニュースだけだ

俺も恐れている…

バレる事を





「今日も…お客さんが来るの?」

突然話し掛けられ、俺はびっくりしてしまった

「……来るよ」

「女の人?」

「…そうだよ」

何で…突然そんな事…

「時宗さんは飽きやすいの?すぐに彼女が変わる…私が見つかりそうになるとすぐ別れる…」

俺は思わず生唾を飲み込んだ…

「そんなにすぐに別れられるものなの?どうして?」

彼女が真剣な顔で俺を見つめた

「それに私にプロポーズする…何で?同情?」

「同情じゃないよ、君の事は…」

言うべきか、言わぬべきか…

でも、あまりに真剣な顔なので、俺は観念した

「俺は彼女達を愛してないんだ…」

「じ、じゃあ何で付き合うの!?」