「あれー?綾乃、由衣ってまだ寝てるの?せっかく休み時間なのに。」 「うん。あたしの前の席だからよく分かるけど…ずっと寝てるんだよね」 「えー、そうなの?起こした方がいいかな?」 「うーん…寝かせといてあげよ。疲れてるかもしれないし。」 「そっか、うん。そうだね」 ん…紗季と綾乃の声が遠い… なんとか六限目の始まるチャイムで起きたものの、なんだか頭はぼーっとしてる。 六限目の授業なんだ…?あぁ、現代文ね…