「由衣、とりあえず…ホラこれで拭いて。」 綾乃がタオルを差し出してくれた。 優しいねぇ、綾乃。 「ありがと。」 「でも派手に濡れてるねぇ…大丈夫?」 「大丈夫、これくらい…。すぐ乾くよ、多分。」 「そう?風邪とかひいちゃだめだよ?」 「分かってるよ。それに…そんな大したことじゃないから安心して!」 そういって笑顔を作った。 でも…本音言うと…やっぱり寒い… 最悪だ…男子のせいで! これだから嫌いなんだ…男子は…!