素直じゃないけど




そう思って綾乃に問いつめてみようとしたとき、


バシャアッッ!



えっ?


って、…つ、冷たいっ!!


何これ!!



「大丈夫か?…って由衣か。」


あー、はいはい。
もうその呼び方は慣れましたよーだ
藤田君!



「なんなのその言い方は!私だったら一体なんなのさ。」



「いや、悪りい。お前に当てるつもりは無かったんだけどさ…」



はぁ。



「わざとじゃないなら、もういいから、
…私はヘーキ。」



取り合えず拭かないと。


水は私のセーターを伝ってカッターシャツまで濡らしている。



てか、寒っっ!!



季節は一応秋。


そんな季節に水被ったら…そりゃ寒いよね…