「顔が良くて、スポーツも出来るらしいし、バスケ部では中心メンバー。…まぁモテても不思議じゃないよね」
「綾乃…その情報は一体どこから?」
てか綾乃って あんまりそういうの興味なさそうなのに…サバサバしてるから
「んー…企業秘密ってとこかな。」
なんじゃそりゃっっ
はぁ…でも
こういう光景みてると藤田君が遠く感じる。
クラスの中心的な存在で、格好良くて、スポーツ万能で。
そんな人が私なんかと喋ってたことすら不思議なのに…。
いや、喋るようになったのも
席が前後になってからだし。
もともとすむ世界が違ったんだ。
うん。そうなんだよ、きっと。


