素直じゃないけど



「わぁっ!由衣かわいーい!!」


教室に入ると早速綾乃が食いついてきた。


「はぁっ!?か、かわいくなんてないよっ、
てか…変、じゃ、ない…?」


「全然変なんかじゃないよー
むしろ似合ってる♪
私が持ってる中では これが一番由衣っぽいと思ったけど
予想以上の可愛さだよ~」


…嬉しいような落ち着かないような…


でもやっぱり私のために選んでくれたんだ。


「ありがとね、綾乃」


「いーえ。あ、後で一緒に写真撮ろ!」


「うんっ。」



その時、私の視界に あの人の姿が。