素直じゃないけど



ってな訳で
私はさっき見た夢の話をするはめになった。


絶対バカにしてくると思ったのに
藤田君は『そっか』って言って
優しく聞いてくれた。


なんだろ、この感じ。


なんか、ときどき胸がきゅってなるよーな感じになる…。


おかしくなったのかな、私

って、そうじゃなくて!



「…ってだけなんだけどさ。」


結局、さっきの夢を詳しく教えてしまった。


『まぁ、それはちょっと怖いかもな。
てゆーか、菊池って怖いものとか
無理だったんだな。ちょっと意外だな。』


「悪い?いや、でも…そんな… ちょっっとだけだし。」


『はいはい。でも菊池
いつもツンツンしてるからさ』


ははって笑ってるけど…いやいや!


「そんなことないもん!」


『ぜってーある。』



そして、電話越しに小さく笑う藤田くん。





そんな言い切らなくても…