素直じゃないけど




送り終わったら
藤田君は満足そうに自分の作業に戻ってしまった。



まったく勝手なやつ…


ありえない…



「あははっ
由衣も大変だね、これは」


「綾乃~…笑ってないで助けてよ!」


「ごめんごめん!
…でも…、…そーゆーことかぁ…ふーん」


綾乃はいつの間にか不敵な笑みを浮かべている。



はあ?そーゆーこと?何が?何の事を言ってるの?




「あの~…全く話が見えないんだけど。」


「いや、こっちの話だから気にしないで。
それより…ちゃんと帰ったらメールするんだよ? 」


「なんでそうなるの!
教えたからってメールするわけでは無いし!」


「ま~た由衣は素直じゃないんだから~」


そう言いながら綾乃は何故か顔がニヤニヤしている。


さては面白がってるな…!


もう……