素直じゃないけど




まあ、そんなこんなで
私のクラスの2年5組は
ヨーヨーと輪投げとかき氷を売ることになった。


「何か…夏祭りみたいだね。夏では無いけど。」


私がちょっと呆れるように言うと



「そうだねー、でも面白そう♪」


やけに楽しそうな綾乃の声が返ってきた。


それを聞いてたのか聞いてなかったのか
石森君が手を挙げた。



「ねぇねぇ、どうせなら
みんなで浴衣着ねぇ?」


「あー!いいんじゃない?
夏祭りっぽくて♪」


はぁぁぁ!?
もう‘夏祭りっぽい’どころか
完全に夏祭りになっちゃってますけど!?


な、なんか不安だ…