「フルートだよ、フルート。」 勝ち誇るようにそう言ったのは もちろん私…ではなく、 いつの間にか会話に参加してきた 藤田君だった。 てか何で知ってんの!? 「あ?あぁ…この前見かけたからな」 見かけた?この前? この前って…一週間前のことかな? え?でもあのときは 私も葵も違うパートの人に 預けてたから 楽器は持ってなかった記憶があるんだけど… まぁ、藤田君がどうとか気にすることじゃないか。