ふらふらと歩く私。


そこに畳み掛けるように…



私の前に同じ制服を着たハデな女子四人組が見える。


「…栞…よかったの?」


その中の1人が言う。


…ん?栞って…あ。


「…もーいいわ。あんなやつ」


…水名さん…



「藤田、さっき女子と一緒にいたよね。…誰なの?栞?」



「さーあ?知らないわよ、私は。今日だって何回も誘ったのに…この私と一緒に回らないなんてあり得ないわ。」


「そーだよ!栞を差し置いて他の女子を選ぶなんて!」



は…はぁ…なんて自信なの


ていうか…水名さんってこんな人だったんだ…


ぼんやりとした意識の中でそんなことを考える。