素直じゃないけど




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もう少しで班行動も終わりだ。


「ねぇ綾乃…後輩のお土産なんだけど…こっちとこっち、どっちがいいと思う?」



私は両手に違う種類のお菓子を持って綾乃に聞く。



「えー…私もバイト先にお土産どうするか迷ってるんだよねー…」



「お前ら二人悩みすぎだろ。」



「うるさいなー、石森は。いーじゃん別に!」



「はいはーい。おい藤田、ちょっと向こう行ってようぜ。」



そう言って石森君は藤田君と外へと出ていった。