素直じゃないけど




って思ってたら
前の席からカバンを置く音が聞こえた。

あ、前の席の人がきたのかな?…


!!??


音に反応して
ふいに振り返ったまま
固まるハメになった。


だって…






な…なんでいるのさ…
昨日の……藤田とかいう…


「…何でそんな驚いてんだよ。」



「…………」



「菊池、さん?」



自分の名前を言われてハッと我に返る。



「え、私にいってんの!?」



「逆に誰がいるんだよっ!
…もしかして、さぁ…俺のこと知らなかったの?」



ぎ、ぎくり。