素直じゃないけど





それからまた来た道を
帰ってきて、当然クラブハウス前も通ったわけなんだけど…
バスケ部のやつらは
体育館で練習なんだかで
姿は見えなかった。



…めでたしめでたし…?





☆★☆★☆★☆


翌日。


「おはよーっ
朝練お疲れ様~」


教室に入ると綾乃が笑顔で手を振ってくれていた。


「おはよー…」



あれ、綾乃なんでそんなとこに…


…あ。


「そっか席変わったんだった!
綾乃がここにいなかったら
席まちがって座るとこだったよ!」


「相変わらず由衣はヌケてるよね~」


「ぬ…ぬけ…!?
そ、そんなこと多分…ないもん!
ひどい綾乃…」


「あはははっ
でも、そうなんだもーん♪」


そう言ってニヤニヤする綾乃。


そ、そうなんだもんって…!


全く…バカにしてるね、これ…




…でもこの席に
やっぱり綾乃がいてくれて
良かった…