素直じゃないけど




当たり前だけど、
私たちがそんな批判を柱のかげから
ひっそりと言っても
どいてくれる訳はなく…


てかこれ、ただの嫌みだしね。聞かれたら聞かれたで逆効果なんだけど。


「どうしましょう…」


不安そうな葵の声。



うーん…



「もう強行突破するしか無いね」


「えぇ!?大丈夫なんですか!?」


「大丈夫…でしょ!
確かに怖いけど…
うん、大丈夫!
私が先に行くから
葵は後に続いて来たら良いよ!」


「え…あ、ありがとうございますっ」


うぅ、そういったものの

やっぱ怖いなぁ……



本当、私男子苦手だし…。





いや、でも頑張らないと。


そう決意して
歩き出したとき、