素直じゃないけど




「…だから保健室連れていくって言ったろ」



私の顔の上から藤田君の声が聞こえる…


つまり、私の体は藤田君に支えられている。


「ふ、藤田君…」



「ったく無茶ばっかりするからこうなるんだよ。ほら、行くぞ」



「い、行くって…きゃっ」



だ、抱き抱えられてる!?


「ちょっと…!いいよ!下ろして!だ、大丈夫だから!」



「とか言って大丈夫じゃなかったくせに…ったく…無理ばっかしやがって。」



ううぅ…