「あ、山村ー‼︎」
「だから、三村だよ……。んで、何?」
「私が倒れたとき運んでくれてありがとう。」
「お前を笹木さんに運ばせる訳にはいかないから運んだだけだよ。」
「なんかムカつくけど、とりあえずありがとう。」
山村は手をヒラヒラさせて、自分のところに戻った。
「あいつ桃香のこと好きなのかな?」
「それだけは絶対にない‼︎」
「何断言しているのよ…」
「私の勘的な?」
彩は怪しそうにしていたけど、笑ってなんとか誤魔化した。
だって、山村…じゃなくて木村?は彩のことが好きだもんね……
それに山村が私のこと好きだったら、三角関係になるじゃん…‼︎
ちょっと憧れるかも……
って、何言ってるのよ‼︎
私は佐々木くん一筋なんだから‼︎