その日の夜、佐々木くんに電話した。




『どうした?』



「いきなりだけど、佐々木くんって進路どうするの?」



『俺は地元の大学行って教師になるつもり。』



「佐々木くんらしいね。」



『桃香は?』



「私何にも決まってないんだ……。おかしいよね?3年にもなって自分が何したいのか分からないなんて……」



『そうか?』



「えっ?」



『それだけ、自分の将来真剣に考えているっていうことじゃねぇーの?少なくとも俺はそう思うな。』




佐々木くん……



なんだろう……


さっきより気持ちがすごく楽になった……