いつものポジティブでちょっと妄想して笑っている私じゃない……
この一週間で彩や佐々木くんとの間に溝が出来た……
私のせいで……
胸がズキズキ痛んだ。
結局、彩とは一回も話をせず学校が終わった。
1人で帰り、玄関のドアを開けた。
「ただいまぁ〜」
「おかえり〜」
リビングからひょこっと顔を出して、満面の笑みで言った。
なんでだろう……
いつもならうざいって思うのに、今日はうざいって思わない……
むしろ、嬉しい……
彩も佐々木くんもこんな風に笑うことがなくなったからかな……
また胸がズキズキ痛む……
「桃香?どうしたんや?」
「ううん、なんでもない。今日の夕ご飯何がいい?」
「うーん……、ビーフシチュー‼︎」
「分かった。材料ないから買いに行ってくるね。」
「あ、俺も行くわ〜」
カバンから財布を出して、海斗と近所のスーパーに行った。