何でいるのよーっ‼︎



彩は海斗と私を交互に見て、




「もしかして、あの幼馴染?」



「うん、あの幼馴染……」



「これは面白くなるねぇ〜‼︎」




ニヤニヤしながら、私の方を見て言った。




「あっ‼︎あたし用事思い出したから先に帰るね‼︎」




そう言って、早足で帰って行った。



彩ーーーーっ‼︎



見捨てないでーーーーっ‼︎




「あの子誰?」



「友達の彩よ……」



「えらい美人やな〜」



「彩、彼氏いるから手を出さないでね。」



「俺あの子タイプちゃうから、大丈夫や‼︎」



「それならいいけど。」




と言って、スタスタと歩き出した。




「おい‼︎桃香‼︎ほって行くなよ〜」



「てか、なんで私の高校にいてるのよ‼︎」



「桃香を迎えに来たんや。」




いつもみたいな調子で言うと思ったら、急に真面目な顔をして言った。



いつもの海斗と違うから、思わず目を逸らしてしまった。



しかも、少しだけドキッとした。



って‼︎


私何海斗相手にドキッとしているのよ‼︎