海斗の関西弁を聞きながら、リビングに入り、ソファに座った。
「で?なんで私の家にいるわけ?」
「ちょっとこっちに用事があってな、ついでにおばさんに挨拶しようと思って電話したら、ホテル代勿体ないからここに泊まっていいよって言われてな。
俺もあんまりお金なくて、困ってたときにおばさんにそう言われてちょっとの間お世話になろうかな〜って」
「ちょっとの間って、どのくらいよ。」
「1ヶ月」
「はぁ⁉︎1ヶ月⁉︎」
なんで1ヶ月も海斗と同じ屋根の下で過ごさないといけないのよ‼︎
「1ヶ月はちょっとの間って言わないの‼︎」
「俺にとっては1週間も1ヶ月もいっしょやけどな」
ダメだ……
海斗と話すと、すごく疲れる……
背もたれにもたれてグッタリしていると
「なんや、桃香どっかしんどいんか?」
「あんたを相手していたら疲れたのよ……」