メニューで顔を隠して、食べたいものを選んだ。
和風パスタにしようかな……
食べたいものが決まって、メニューを閉じて前を見ると
「さ、佐々木くん……?」
「……何?」
「……ごめんなさい…」
私が悪かったです……
だって、前を見ると目がウルウルしている子犬のような顔だったから……
こんな顔されたら、許すしかないよ〜…
「次からは拗ねんなよ」
「はい……」
反省してまーす……
一瞬だけ佐々木くんがニヤッと笑ったのは私の気のせいだろうか……?
うん、気のせいだね。
「前田は何にするんだ?」
「和風パスタだよ。」
「分かった。」
呼出ボタンを押して、私の分といっしょに注文してくれた。