周りが騒がしく、目を覚まし起き上がった。




「あ、桃香おはよう。」



「おはよう、なんか騒がしいね?」




とっくに起きていて布団を畳んでいた彩に聞いた。



彩はあぁ…と言って




「なんかこっそり部屋から抜けたカップルが先生にバレて今も説教中〜」




バカよね〜と言いながら、カバンの整理をしていた。



バレてないけど、私も一応抜けてたんですけど……



ごめんなさいと説教されているカップルに心の中で謝った。




「そういえば、桃香も抜けたよね?」



「う、う、うん…、ぬ、抜けたけど?」



「何そんなに動揺しているのよ。まさか何かしちゃったの?」



「べ、べ、別に何もし、してないけど?」



「ふーん?あ、抜けた後、佐々木くんと偶然会って流れで告っちゃった?」



「そ、そんなことあ、あるわけないじゃん‼︎」



「図星かぁ〜。さぁて、バスの中でじっくり聞かせてもらうからね?」




に、逃げたい……



彩から少しでも逃げたい……