たくさん笑った後、携帯の時間を見たら12時を過ぎていたから部屋に戻ることになった。



佐々木くんの横に並んで歩いていると、佐々木くんにそっと手を繋がれた。



恥ずかしかったけど、幸せの方が大きかった。



あっという間に私の部屋の前に着いた。




「じゃあ、また明日。」



「うん、おやすみ。」




もうバイバイかぁ……



さみしいなぁと思っていたら、佐々木くんが振り返って




「あ、5秒だけ目を瞑って?」



「う、うん……」




目を瞑って、数えていると柔らかいものが頬に当たった。



ビックリして、目を開けると目の前にドアップの佐々木くんがいた。




「俺流のさみしくならないおまじないどう?」




いたずらっ子みたいな顔をして笑っていた。



ま、まさか……




キ、キ、キスぅーーー⁉︎