薫子といると、自然なままでいられて、

とても楽で、居心地がいい。


「ご馳走様、本当に美味かったよ」

「お粗末様でした…今度はもっと、

手の込んだ料理をご馳走しますね」


「…また、作ってくれるのか?」

「はい・・ア。もういりません?」


「いや、また作ってくれるのは嬉しいよ。

楽しみにしてる」


「はい、あ、これが洗い終わったら、

コーヒーを淹れてきますね?帰りに眠くなるといけないから」


「ああ、ありがとう」

色々と気を遣ってくれる薫子に、嬉しさがこみ上げた。

こうやって薫子といると、付き合う事がすべてじゃない

そう思わされる。

ただこうやって、共に時を過ごせるだけで、

本当に幸せだ・・・


…この部屋も、凄く癒される空間。