「…あの、それって、どんなお仕事なんですか?」

私の質問に、目を丸くした飛鳥さん。


「…冗談…じゃないみたいだな」

真剣な私の顔を見て、本気の質問だと分かったようで、

クスクスと笑っている。


「・・・ホント、今まで、恋愛ごとには縁がなかったんだな」

「…恋愛に関する事なんですか?」

更に首をひねり、飛鳥さんを凝視する。

・・・何も知らないって、罪かもしれない。


「…俺と、結婚するかと、言っているんだ」

「ケッ・・・コン?!」

永久就職=結婚。それが正しい答えだったことに、

初めて気づいた私は、首をひねったまま、真っ赤な顔になっていた。


「料理もうまいし、きっと家事全般出来るんだろう?

それなら無理して仕事する必要はない。

仕事がしたい、と言うなら話は別だが・・・?」


「けけけっ・・・結婚なんて、早すぎ、です!

まだお付き合いして、日が浅いのに・・・」


「付き合いの長さは、結婚には関係ない。

俺は、薫子が嫁に来てくれるなら、今すぐでもいい」

…明らかに真剣な顔の飛鳥さん。

大好きだし、いずれは、なんて考えるけど、

まだその気持ちは・・・