俺の言葉を聞いて、みっちゃんは、安心したように

ホッと溜息をつき、笑顔になった。


「…社長」

「なんだ?」


「友人の為とは言え、出過ぎた事を言って、

すみませんでした」


「いや、話が聞けて良かったよ」


・・・そしてみっちゃんは社長室を出ていった。

・・・薫子の苦しみが、痛いほど、今になって伝わってくる。

…あの時の電話の時も、きっと泣いていたに違いない。

・・・薫子、お前に会って、話がしたい。

どんなことからも、薫子お前を守るから。


・・・だから、俺の前に姿を現してくれ。