「ふぁー」


おっきなあくびをしながら教室に入る


昨日はメールとか雑誌を読んだりしてたら寝るのが遅くなり寝不足気味…。


仲のいい友達に挨拶をして私は机に伏せた。


今日も屋上に行ったら楡井先輩いるのかな。

出来ればもっと話をしてみたい。

それから私は目を閉じた。



「なんで誰も起こしてくれないの!?」


1限が理科で移動教室だとは知らずに寝てしまった...


授業はとっくに始まってるし行きにくいな…。



「なんでよりによって移動教室なのさっ」


と美術室の壁を蹴った。

「あぁ?誰だよ」


うわぁ、まさか人がいたとは…。


どーしよ


「ったく、誰?」


ガラッと乱暴に開くドア。


ここは謝るしか...


「溝?」



「すいませんでした」



「溝なにしてんの」



「あ、楡井先輩!」


楡井先輩だったのかー



「1年がサボりはいけねーぞ」



「いやサボりじゃなくて寝ちゃってただけで…」


「で、あいにく移動教室だったってか」



「そうなんです。楡井先輩は?」



「俺は見ての通りサボり」



「1人で?」



「奥にいっぱいいる」