今よりずっと

「なんの用だろうね」


「胡桃つれて図書室来ててって言ったまま切ったから用件は聞けなかったんだよなぁ」


「嫌なことじゃないといいけど…」


「怒ってはいなそうだったよ?」


「てかなんで私も?」


「さぁ…?」


図書室に近づくごとに聞こえてくる話し声

きっと川野先輩と誰かの声だろう。


「じゃあ入るよ?」

胡桃がそう言いながらドアを開けた。


「あ、きた」


「どうも」


なんかついさっきの固まってた状態とおんなじような気がする。

口しか動いてないような

「で、風雅が胡桃ちゃんのメアド聞きたいんだって」


「だから呼んだんですか」


「そうそう」


「なるほど」


胡桃の方を見るとすでに内山先輩と仲良くしている。

行動が早いな


「だから顔が怖いつーの」


「あ、すいません」


「気軽に気軽に」


確か前にも楡井先輩にもそんなことを言われた気がする。


「私の顔って強張ってますか?」


「うん。かなり」


「ですよね…」


「緊張すんなって」