今よりずっと

「じゃあ乗って」

自転車ですか…。

2ケツってことだよね?


「いや、いいですよ」


「遠慮すんなって。のってもらわないとこっちも困るし…」


「ですよね…。」

としぶしぶ自転車にまたがった。


「飛ばすからから捕まっとけよ」


楡井先輩が言うとこんなに臭い言葉もかっこよく感じるな。

腹に手をまわすのはいけないと思い私はパーカーの裾をギュッと掴んだ。

「じゃ飛ばすぞ」


「はい」

少し怖いけど、慣れていてすぐに怖さはなくなった。


それから何分かたって海についた。


「俺、6月の海好きなんだよな」


「なぜまた6月の海なんですか?」


「わかんねーけど好き」